夜アイスのフランチャイズは儲かる?主要5社を徹底比較(21時にアイス、クリーム本舗、月曜からアイス、アイスは別腹、Cream Fest)

2020年のパンデミック以降、一過性のブームとして爆発的に増えた「夜アイス専門店」。

2026年現在、市場は「バブル」から「文化」へと移行し、ブームに乗っただけの店舗が淘汰される一方で、地域に根付いたブランドが生き残る成熟期を迎えました。

「夜アイスは儲かる」というイメージ先行の時代は終わり、現在は「どのブランドの、どの経営思想を選ぶか」がオーナーの成否を分ける決定的な要因となっています。

本コラムでは、主要5ブランド(21時にアイス、クリーム本舗、月曜からアイス、アイスは別腹、Cream Fest)を徹底比較し、それぞれの収益モデルの特徴と、どのようなオーナーがどのフランチャイズを選ぶべきかを、客観的なデータと市場動向に基づき冷静に分析します。

収益

まず、夜アイスビジネスの収益構造を整理しましょう。この業態の最大の魅力は「廃棄ロスの少なさ」と「低設備投資」にあります。

しかし、2026年の現在、以下の3つの壁が立ちはだかっています。

1.人件費の高騰: 深夜帯の時給上昇が利益を圧迫している。

2.原材料費の二極化: 安価なミックスで利益を追うか、高価格帯で満足度を追うかの選択。

3.集客の安定性: SNS映えという一過性の集客から、リピートへの移行。

これらの課題に対し、各ブランドがどのようなアプローチをとっているかを見ていきましょう。

事業 分析

① 21時にアイス:都市部・スタイリッシュ・ルーティン型

夜アイス界のパイオニアであり、最も洗練されたブランディングを誇るのが「21時にアイス」です。

特徴: ミニマルでシックな店舗デザイン。繁華街や駅近の「狭小物件」での出店を得意とし、21時という明確なターゲット時間を設定。

収益モデル: 徹底した効率化。トッピングを過剰にせず、提供スピードを上げることで回転率を担保する。

リスク: 競合の出現に敏感。ブランドが洗練されている分、模倣されやすい側面も持つ。

向いているオーナー: 都市部での出店を考え、スマートな店舗運営を好む方。また、既存の知名度を活用して「手堅く」始めたい方。

② クリーム本舗:ロードサイド・大型・総合力型

2020年以前から存在し、一時期は猛烈な勢いで店舗数を増やした「クリーム本舗」は、夜アイスという枠を超えたスイーツ専門店です。

特徴: ロードサイドの大型店舗が中心。アイスだけでなくクレープや他のスイーツも提供するメニューの豊富さが武器。

収益モデル: 客単価×圧倒的な客数。大型駐車場を備えた店舗で、ファミリー層や深夜のドライブ客を総取りするスタイル。

リスク: 固定費(家賃・光熱費・人件費)が他ブランドより圧倒的に高い。不採算店舗の整理が進んだ背景には、この「損益分岐点の高さ」がある。

向いているオーナー: 資金力があり、複数のスタッフをマネジメントできる「経営者」タイプ。飲食業の経験があり、ボリュームで勝負したい方。

③ 月曜からアイス:地方・情緒マーケティング・週末ピーク型

「明日からの仕事が憂鬱な月曜日をアイスで癒やす」という情緒的なコンセプトが特徴です。

特徴: 地方都市や郊外のロードサイドに強く、駐車場を重視。ビジュアルが華やかで、週末や仕事終わりの「プチ贅沢」需要に特化。

収益モデル: プロモーション力の高さ。特定の曜日や時間帯に爆発的な集客を行うための仕掛けが得意。

リスク: 平日のアイドルタイムの稼働率。深夜帯への依存度が比較的高く、スタッフの確保が鍵となる。

向いているオーナー: 地方で「話題の店」を作りたい方。SNSを使った集客や、地域のイベントに合わせた販促などを楽しめるアクティブな方。

④ アイスは別腹:Z世代・SNS特化・トレンド型

大学生オーナーが創業したというストーリーと、圧倒的な「映え」で一世を風靡したブランドです。

特徴: デコラティブなトッピングと、スマホで撮りたくなるパッケージデザイン。若年層、特にZ世代やアルファ世代へのリーチ力が極めて高い。

収益モデル: インフルエンサーマーケティングとの親和性。認知度を一気に高め、遠方からの目的来店を誘発する。

リスク: 流行り廃りのサイクル。常に「新しい映え」を更新し続ける必要があり、メニュー開発の負担が大きい。

向いているオーナー: 自身もSNSに明るく、トレンドに敏感な若いオーナー、あるいは学生街などのターゲットが明確なエリアでの出店を考えている方。

⑤ Cream Fest:品質重視・ハイブリッド・持続性型

2020年以前から大阪で実直に運営を続け、2026年現在5店舗と「緩やかだが確実な成長」を見せているブランドです。

特徴: 乳脂肪分8%以上(アイスクリームグレード)の高品質ミックスと、難しいとされる「丸型口金」による差別化。22時閉店という「早めの締め」が特徴。

収益モデル: 昼のカフェ需要と夜のアイス需要を分けない「ハイブリッド営業」。損益分岐点を極限まで下げた「不沈艦モデル」。

リスク: 原材料費の高さ。高品質なミックス(フェリーナリッチ等)を使うため、トッピングのコスト管理にシビアさが求められる。

向いているオーナー: 「10年続く店」を作りたい方。副業やワンオペでリスクを最小限に抑えたい方。深夜営業を避け、自分やスタッフの生活の質も重視したい方。

事業 選択

ケース1:副業で始めたい、またはリスクを最小化したい

【推奨:Cream Fest】

5〜10坪の小箱で、かつ22時に閉めるモデルは、副業オーナーにとって最も管理しやすい形です。深夜手当による人件費の膨張がなく、廃棄ロスもほぼゼロのため、本業を持ちながら「経営の仕組み」を所有したい人に向いています。

ケース2:一気に売上を最大化し、チェーン展開したい

【推奨:クリーム本舗】

もしあなたが大規模な投資と高いマネジメント能力を持っているなら、クリーム本舗のような総合型が向いています。1店舗あたりの売上キャパシティが大きいため、成功した際のリターンは最大です。

ケース3:話題性のある立地で、若年層を囲い込みたい

【推奨:アイスは別腹 or 21時にアイス】

立地がトレンドの最前線にあるなら、これらのブランドの認知度は大きな武器になります。自らがアイコンとなってSNSを動かせるなら、「アイスは別腹」の爆発力は魅力的です。

ケース4:地方のロードサイドで、週末の家族連れを狙いたい

【推奨:月曜からアイス】

「アイスを食べる理由」を消費者に提示するのが上手いブランドです。地方都市で駐車場が確保できる物件なら、高いプロモーション効果を享受できるでしょう。

チェックポイント

どのフランチャイズを選んでも、2026年の夜アイス経営で失敗しないための「共通のチェックポイント」があります。

1.「種類別」を確認する: アイスクリーム(濃厚)、アイスミルク(標準)、ラクトアイス(さっぱり)。あなたが選ぼうとしているブランドの「中身」は、価格に見合っていますか?

2.オペレーションの「手離れ」: 丸型口金や複雑なトッピングを、未経験のアルバイトが1分以内で提供できるか。

3.「夜」以外の売上: 昼間に店を開けているだけで赤字にならないか。24時間の家賃効率をどう考えているか。

事業選択肢

2026年において、夜アイスは「ただ開ければ儲かる」時代から、「ブランドの哲学がオーナーのライフスタイルに合っているか」を問われる時代になりました。

トレンドと速度を求めるなら「アイスは別腹」や「21時にアイス」
規模とパワーで勝負するなら「クリーム本舗」
マーケティングの妙を楽しむなら「月曜からアイス」
品質と持続性に舵を切るなら「Cream Fest」

フランチャイズ選びは、結婚相手選びに似ています。表面的な数字(売上)だけでなく、その裏にあるオペレーションの苦労、原材料のこだわり、そして「何時に閉めるのか」という哲学を深く理解した上で、最良の選択をしてください。


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