フランチャイズの投資回収期間はどれくらい?投資回収期間から見るフランチャイズの選び方

フランチャイズ加盟を考える際に確認しておかなくてはいけないことに投資回収期間があります。
またフランチャイズ経営で重視するポイントで「投資回収期間」が2位にあがるほど重要視されています。

https://news.mynavi.jp/article/20230925-2776619

今回のコラムでは、投資回収期間について知りたい、自身には適切な期間になっているか気になる方のお悩みを解決していきます。

投資回収期間とは、投資した資金を全て回収するまでに要する期間になります。

フランチャイズに加盟し開業する場合、加盟金、工事費、設備費、物件取得費、研修費などの初期費用全てを回収するまでの期間を言います。

初期費用の回収し終えた後は、全てが利益となり、店舗拡大や新規事業など再投資することができます。

飲食店であれば、何年で出店店舗数はどれくらいを考えているのか、資金はいくら必要なのか、投資回収期間はどれくらいかかるのかなど把握することが大切です。

投資回収期間は企業、個人の規模により異なります。

潤沢な資金があれば投資回収期間が5年以上の長期期間でも経営することは可能かもしれませんが、中小企業や個人の場合は約2〜3年で回収することを目安とすると良いでしょう。

もちろん、短期間で回収することが理想になります。

しかし、無理に短期回収を試みて一過性のビジネスにならないようにしなくてはいけません。

開業して3ヶ月で投資回収ができたが、10ヶ月で廃業している事業もあります。投資回収はできたものの、事業を継続することができなければ安定した収益を作れず、事業を展開していくことも難しくなります。

事業や業態、出店地域、初期費用により投資回収期間は変わりますので、加盟を考えている本部に必ず確認をするようにしましょう。

投資回収期間の計算はとてもシンプルです。

計算式

投資金額の合計 ÷ (売上ー経費)=投資回収期間

例えば、投資金額が2000万円で、年間予測利益が400万円の場合は

2000万円 ÷ 400万円=5

投資回収期間が5年間となります。

つまり、「使った金額」を「毎月手元に残った金額」で割ることで出すことができます。
実際には、予測より回収が遅れたり、早まることもあります。

予測を立てておくことで回収スピードを把握することができ、遅れているのであれば早急に対策を打つことができます。

フランチャイズ本部に投資回収期間を確認することはもちろんですが、それ以外に自身で「理想のパターン」「予測を下回るパターン」などを出すことも重要です。

投資回収期間はできるだけ早く回収できたほうが良いと考えられています。

ここでは投資回収期間が短いメリットを見ていきます。

短期回収のメリット

・経営リスクの軽減
・再投資の促進
・事業拡大の加速

経営リスクの軽減

早期投資回収することで経営リスクの軽減になります。
投資回収期間が長くなると、社会や環境の変化、競合の出店など外部要因の影響を受ける可能性が高くなります。
例えば、店舗型のビジネスであれば、設備機器の故障が起き購入をしなくてはいけなくなった場合、投資回収期間はさらに伸びます。
またその間に業績が悪くなる可能性もあり回収できないリスクも高まります。

再投資が可能

短期で回収ができると、店舗のリニューアルや改装、新たな設備を導入したりすることが可能になります。
また広告費を増やすなどさらに売上を伸ばしたりする選択肢を増やすことができます。

事業拡大の加速

早期に回収することで、計画よりも早く事業を拡大することが可能です。
店舗であれば、新規出店のスピードがあがり、店舗数が増えることで知名度も獲得することができます。また、新規事業へ挑戦するなど、事業拡大のスピードが加速します。

ここまで投資回収期間は短いほうが良いということを説明してきましたが、ここでは投資回収期間を少しでも短くする方法を解説します。

売上や利益率を向上させることで回収期間を短縮できますが、これは容易なことではありません。そして、投資回収期間の長さを左右する大きな要因は初期費用です。

初期費用は自分でコントロールできる部分もあり、工夫して抑えることでリスクを軽減し、早期の投資回収につなげることができます。

初期費用を抑える

・居抜き物件の活用
・中古設備・機器を活用
・工事内容の見直し

フランチャイズに加盟し開業する場合、加盟金、工事費、設備費、物件取得費、研修費などの費用がかかることをお伝えしましたが、この中でも工事費や設備費用は抑えることが可能です。

新しく始める事業なら新築で、新品のものでという気持ちもわかりますが、まずは居抜き物件や中古設備・機器を活用することで費用を抑えることができます。

また工事に関しても、必要ない工事をなくすことで費用を抑えることができます。

これは、工事業者が過剰に工事をしているということではなく、事業によっては必要ないということもあるため、工事を始める前には必ずフランチャイズ本部に確認をするようにしましょう。

ここでフランチャイズ事業の初期費用回収モデルの1つの例を見てみましょう。

丼業態の収益モデル

月商800万円
利益率16%( 128万円)

居抜き物件を活用する場合
初期費用 4500万円
投資回収期間 35ヶ月=2.9年

スケルトンから開業する場合
初期費用 7000万円
投資回収期間 55ヶ月=4.6年 

資金があり収益見込みが立っている場合でも、理想は初期費用をできるだけ抑え、まずは早期回収をすることが重要です。

収益を出してから新品の設備に新調したり、店舗の改装をすることもできます。

出店前には、本当にこの初期費用でいいのか、もっと抑えることができないかをもう一度見直すようにしましょう。

ここでは実際にフランチャイズ各業種の投資回収モデルを見てみましょう。
フランチャイズ事業にも、店舗あり、店舗無しがありますが、今回は店舗ありを見ていきます。

買取事業

【運転資金を用意できるのであればおすすめ】
買取事業は比較的開業資金を抑えて開業をすることができます。
店舗の大きさは10〜15坪程度、投資回収期間も1〜2年と短期間で回収が可能です。

ただし買取事業は、買取に必要な運転資金がどれだけ用意できるかが重要になります。

また買取商品を売ることができなければ売上にはなりません。
事業を始める前に、準備する運転資金の目安や売り先がどのように確保できるのかをフランチャイズ本部に確認しましょう。

ソフトクリーム事業

【はじめて事業をする、多店舗展開し事業の柱にするならおすすめ】
ソフトクリーム事業は飲食事業の中でも低資金で開業することができます。店舗の広さも5〜10坪程度で始めることができます。投資回収期間も1〜2年と早期に開業することができます。

ただし店舗経営、スタッフ教育、接客などしっかり取り組む必要があります。飲食事業は身近な存在であり、自身がアルバイトで経験したことがあるなどイメージができる分、比較的簡単に経営ができると思われる方が多いです。

商品や味はもちろん大切ですが、リピーターを獲得するためには接客が非常に重要になります。
加盟する前には、本部にどのようなサポートがあり、何が強みかを確認するようにしましょう。

コインランドリー事業

【すでに安定した事業があるならおすすめ】
コインランドリー事業は、初期費用が高く投資回収に時間がかかりますが、出店地域で認知され固定客がつくと安定した収益を作ることができます。
店舗の清掃などが必要なものの24時間無人で営業することが可能です。

ただし長期投資回収になるため、機械の故障や修理などメンテナンス費用が必要になる可能性があります。

また競合店が近隣に出店してきた場合、差別化するためにカフェを増設など追加投資が必要になる可能性があり、投資回収期間がさらに長期化するリスクもあります。

投資回収期間を短くするために中古品を活用するのか、カフェやジムを併設させるのかなど計画をしっかり立てることが重要になります。

他店舗の事例など本部に確認し進めるようにしましょう。

投資回収期間は事業を始める上でしっかりと把握しておくことが大切です。
特にフランチャイズは、本部がすでに事業を展開していてノウハウやデータを持っています。
その強みを活かして、本部と協力し早期に回収ができるよう協力して事業を行いましょう。

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