【フランチャイズ事業徹底比較】コインランドリーvsソフトクリーム

フランチャイズに加盟して事業を立ち上げたいが、事業が多すぎてどのような事業が自分に合うのか分からないと思っている方は多いのではないでしょうか。

今回はフランチャイズ事業で展開されているソフトクリーム事業とコインランドリー事業を徹底比較し、どちらの事業が自身に合うのかを紐解いていきます。

コインランドリー業界とソフトクリーム業界の動向

事業を検討する上で気になるのが、これから業界が成長していくのかどうかです。

ソフトクリーム事業とコインランドリー事業の市場を見て参入して行けるかを見ていきます。

コインランドリー業界

コインランドリーはクリーニング市場に属しており、1000億円の市場規模があります。

市場が少しずつ成長している背景には、共働きの家庭が家事の負担を減らすため利用していたり、アレルギー(ダニ、ハウスダストなど)対策で活用するなど使用用途も広がり成長しています。

衣服だけでなく、靴や布団といった少し手間がかかるものも洗濯できるだけでなく、洗濯の待ち時間を有効活用できるよう店内にwifiが設置されたり、カフェが併設されたりしていることは、コインランドリーがより身近になり今後利用者の増加も期待できます。

ソフトクリーム業界

ソフトクリームはアイスクリームの一種になります。

そのアイスクリーム業界は2023年に6,082億円と過去最高額を記録しています。

2023年の気候は全国的に気温が高かったという背景もありますが、仕事終わりや飲み会終わり、お出かけのときに「ちょっとした贅沢」「ご褒美」を気軽に身近な癒しとして感じれることが後押しとなり大きな成長を得たと考えられます。

この文化が少しずつ浸透してきており、これからも市場拡大が期待できます。

コインランドリー事業、ソフトクリーム事業ともに市場が成長していますが、だからと言って事業を始めたら必ずしも成功するというわけではありません。

次項で、事業を展開していく前にそれぞれのビジネスの特徴を理解していきましょう。

コインランドリー事業とソフトクリーム事業のビジネスモデルと特徴

ビジネスモデル

コインランドリー事業とソフトクリーム事業は店舗型ビジネスであり、店舗にお客様が来店して商品やサービスを提供することで利益を作るモデルになります。

店舗型の場合、リピーターを獲得できるかが非常に重要になります。

そのためには、立地もそうですが、事業の特徴を理解することが大切です。

コインランドリー事業

学生やファミリー層が多く住む住宅街やスーパーの近くの場所に展開されていることが多いです。

洗濯機や乾燥機を店舗に設置しお客様が使用する、無人で収益を作れるビジネスモデルです。

コンビニのように24時間営業することができ、人件費がソフトクリーム事業のように常にかからないのも特徴のひとつです。

近年では、コインランドリー単体ではなく、待ち時間を有効活用できるようカフェスペースやフィットネスと併設して展開されているようになってきています。

コインランドリー×他業種で競合店との差別化することはできますが、初期費用がさらに高くなり初期投資回収期間が長期化する可能性があります。

設備機器が多くなる分、メンテナンスや故障リスクも高まりますので、慎重に考える必要があります。

ソフトクリーム事業

サービスエリアや観光地、駅の近くなど様々な場所に出店しているのを見かけると思います。

見た目がかわいい、SNS映えする、味がおいしいと売れる要因は様々ですが、出店地域に合わせ価格や、営業時間などカスタマイズしていくことは重要になってきます。

ソフトクリーム事業は、食材を仕入れ、商品を作り、お客様に提供する基本的なビジネスモデルになっています。

オーソドックスなコーンで提供する形やカップに様々なトッピングを加えてパフェスタイルで提供するなどバリエーションが増え、味だけでなく見た目やカスタマイズできることがお客様の満足度を高めています。

近年では「夜アイス」「夜パフェ」と言われ、仕事終わりや夕食後などにも食べられるようになってきています。

営業時間はお店により様々ですが、お昼から22時までのお店もあれば、夕方から深夜3時まで営業しているお店もあります。

ただし、深夜帯の需要があるからと言って、近隣住民の方や地域性を考えずに出店をすることはおすすめできません。

長期経営をしていくには出店地域の方々との関係性も非常に重要になってきます。その点は慎重に考えましょう。

【フランチャイズ事業比較】初期費用、ロイヤリティ、初期投資回収期間を解説

ここでは、コインランドリー事業とソフトクリーム事業のフランチャイズに加盟した時の初期費用、ロイヤリティなどを見ていきます。

コインランドリー事業

コインランドリー事業は、常時人を配置する必要はなく、24時間毎日稼働させることができる特徴があります。

正社員やアルバイトを雇わなくてよいため、採用やシフト管理などの必要がありません。

機械の定期的にメンテナンスや店内掃除など運営も比較的簡単に行うことができます。

しかし、初期費用は2000万円〜3000万円程度かかり、多店舗展開も視野にいれているのであれば潤沢な資金が必要となります。

近隣の方が定期的に使うようになると収益は安定しますが、ソフトクリーム事業のように接客でお客様を増やすことが難しいため、立地が非常に重要になってきます。

利用者の満足度をあげリピーターを増やしていくために、Wi-fiの完備やカフェスペースの併設など他店と差別化することもできますが、さらに費用がかかります。

またコインランドリー事業の投資回収期間は7〜10年と長期になるため、その間に機械の故障や店舗の修繕などにも費用がかかることを考えておく必要があります。

店舗管理がメインになり業務内容は単純になりますが、立地の選定や内装設備などは成功には欠かせない要因になります。

フランチャイズ本部からどのようなサポートが受けられるのか、また初期費用に無理がないかを慎重に考えるようにしましょう。

ソフトクリーム事業

ソフトクリーム事業の特徴は、初期費用を抑えて多店舗展開をしやすい点です。

店舗型事業は、初期費用に1000万円以上かかることが多いですが、ソフトクリーム事業は初期費用が500〜700万円程で始めることができます。

お店のコンセプトによりますが、約5坪ほどで開業することができ、ソフトクリームサーバーや冷蔵冷凍庫など機械を配置できるスペースがあれば営業することができるので初期費用を抑えることができます。

投資回収期間が1〜2年という点と初期費用が低い点もあり2,3店舗と拡大もしやすくなります。

早期事業拡大を考えている方には大きなメリットになります。

一方で、季節や天気の影響を受けやすく、例えば冬であれば客足が遠のきやすくなります。

ただし、お店のリピーターを作ることで冬の季節でも収益をしっかりと作ることができます。

そのためには、「接客」が重要になってきます。

この点は、コインランドリー事業と大きな違いでもあり、事業を成功させるポイントの一つになります。

ソフトクリームのおいしさだけでなく、接客を通してお客様の満足度を高めることでリピーターとなったり、口コミにつながり新たなお客様が来店するきっかけとなったり、接客にも力を入れることで冬でもお客様が来店し安定した収益を作ることができます。

しかし、ここは難しい点でもあり全てのお店ができるわけではないため、フランチャイズ加盟時にはフランチャイズ本部に確認してみることをおすすめします。

まとめ

今回のコラムでは、フランチャイズに加盟の際のコインランドリー事業とソフトクリーム事業を比較し、それぞれの特徴を解説しました。

すでに事業をいくつか展開され長期の運転資金が確保できる方には、コインランドリー事業も検討してみても良いかもしれません。

初期費用は高くなりますが、景気などの影響を受けにくいため毎月安定した収益を作ることができます。

独立や自身で初めての事業であれば、初期費用が低く初期費用の回収期間も短いソフトクリーム事業を考えてみても良いかもしれません。

将来いくつかの事業を展開することを計画されているのであれば、2、3店舗と拡大し安定した収益を作り出し、新規事業を支えられる事業として作り上げることも可能です。

それぞれの事業の特徴を理解することは事業を成功に導くためには成功にかかせません。

また、自身の今後の計画と事業が合うかなど、しっかりとフランチャイズ本部と相談しながら進めるようにしましょう。

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