FC本部の収益源(ロイヤリティ vs 卸売)から見極める、加盟店の成功確率

フランチャイズ(FC)への加盟を検討する際、多くの人が「ブランドの知名度」や「商品力」に目を奪われます。しかし、ビジネスの継続性を左右する真の核心は、「本部がどこで利益を上げているか」という収益構造にあります。

本部の儲けの仕組みは、大きく分けて「売上連動のロイヤリティ型」と「原材料の卸売型」の2つに分類されます。この構造を理解せずに契約書にサインすることは、地図を持たずに航海に出るのと同じです。

2026年の不透明な経済環境下で、加盟店の成功確率を劇的に高めるための「本部の懐事情」の見極め方を解説します。

フランチャイズ本部

売上の3%〜10%といった一定率を毎月支払うモデルです。コンビニエンスストアや多くの飲食店FCが採用しています。

本部の心理: 加盟店の売上が上がれば、自動的に本部の収益も増えます。そのため、販促支援や経営指導に力を入れるインセンティブが働きやすいのが特徴です。

加盟店のリスク: 「売上は高いが、利益が出ない」という状況でも、ロイヤリティは容赦なく引かれます。
特に2026年現在は人件費や光熱費が高騰しているため、売上の数パーセントが利益を丸ごと飲み込んでしまうリスクに注意が必要です。

メーカー

ロイヤリティを低く設定(あるいは定額化)する代わりに、専用の食材や資材を本部から購入してもらうことで利益を上げるモデルです。喫茶店チェーンや専門店によく見られます。

本部の心理: 加盟店が「どれだけ売ったか(ボリューム)」が重要です。そのため、オペレーションの効率化や、誰でも素早く提供できるシステム(タイパの追求)を重視する傾向があります。

加盟店のリスク: 本部からの仕入れ価格が市場価格より割高に設定されている「隠れたロイヤリティ」が存在する場合があります。原材料価格が高騰した際、そのコストが加盟店側に押し付けられないかを見極める必要があります。

ビジネスモデル

原材料費と人件費が上昇し続ける現在の市場において、成功確率が高いのは「卸売モデルをベースにしつつ、現場の負担(QOL)を考慮した仕組み」を持つ本部です。

成功確率の高い本部の特徴

卸売価格が適正: 本部が大量仕入れのメリットを加盟店に還元している。

ロイヤリティに納得性がある: 低額であれば、利益が出た分だけオーナーの手元に残るため、多店舗展開への意欲が湧きやすく、高額であれば、それ以上のサポートがある。

現場のタイパ(効率)を追求: 複雑な調理を廃し、少人数で回せる「労働集約型からの脱却」を原材料の加工段階で実現している。

逆に、「高いロイヤリティ」を取りながら「高額な指定食材」を強制する「二重取り」のモデルは、現在のコスト高騰局面では最も倒産リスクが高まります。

本当 嘘

説明会で「うちはロイヤリティがゼロです!」と強調する本部があれば、一歩立ち止まって考えてみてください。ボランティアで運営している本部は存在しません。

ロイヤリティがゼロなら、必ず「食材価格」や「システム利用料」、「加盟金」のどこかに利益が隠されています。

ロイヤリティが低い = 本部は加盟店の「数」と「回転数」で儲けたい。

ロイヤリティが高い = 本部は加盟店の「売上の質」と「ブランド維持」に投資したい。

この意図を読み解き、自分の経営スタイル(現場で汗を流すのか、投資家としてシステムを回すのか)と合致しているかを確認することが、2026年のFC選びの鉄則です。

支援の質

成功確率を最大化したいのであれば、「本部の収益源が、加盟店の利益とトレードオフ(あちらを立てればこちらが立たず)になっていないか」を厳しくチェックしてください。

理想的なのは、本部の利益が「加盟店が効率よく(タイパ)、楽に(QOL)、フランチャイズオーナーの経営力が伸びることによって運営できた結果」として発生する構造です。

契約前に「本部の損益計算書における主な収益項目」をそれとなく質問してみる。その回答一つで、その本部があなたの「伴走者」なのか、それとも「搾取者」なのかが見えてくるはずです。


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