「起業」という選択肢を考えた時、新たなことが始まるというワクワクする気持ちと同時に「ちゃんと稼げるのか」「失敗しないか」という不安を感じるのは当然です。
しかし、正しい業種の選び方やポイントを押さえれば、成功に近づくことができます。
この記事では、起業初心者が知っておいた方がよい起業におすすめの業種やポイントを徹底解説し、起業を目指す方の不安を解消します。
起業とは
起業とは、自分自身で新しく事業を起こすことを言います。
起業と似た言葉で「創業」「開業」とありますが、創業は会社設立を指し、開業は個人が新しい事業を始める場合に用いられます。
「個人事業主」として起業するのか「法人」として起業するのかといった形態についても、しっかりと考える必要があります。
起業形態の種類
・個人事業主
・法人
起業の形態によって設立するうえでの手続きに違いがあり、納付しなければいけない税金の種類や、責任の範囲など様々な違いがあります。
例えば、法人としか取引をしないという企業もあり、個人事業主では取引先に制限が出てしまう場合もあります。どちらで起業するかを決めるには、自分がやりたい仕事内容や事業規模にあわせ考えると良いでしょう。
一般的には、個人事業主から始めて法人を設立する方法もありますが、銀行からの融資などを考え、個人事業主か法人かを選ぶと良いでしょう。
起業する業種の選び方のポイント
起業となると誰もが不安に感じるのは「本当に儲けられるのか」という点です。
そして、起業し事業を成功させるために重要になってくるポイントのひとつが「業種選び」です。
ここでは業種の選び方のポイントをご紹介します。
収入の見込みがあるか
起業と考えると「やりたいこと」「できること」だけで考えてしまうことが多いです。
これまでの経験があれば、それを活かして稼ぐという方法もありますが、市場にニーズがなければ収益は得られません。
経験のある業界であれば知識、経験もあり需要の有無が掴みやすいです。
初めての業界であれば、しっかりと調べて参入するようにしましょう。
初期費用が少ない業種か
初期費用を抑えることで、リスクを軽減しながら起業をする方法もあります。
現在ではパソコンとインターネットの環境さえあれば始められる事業も多くあり、低コストで自己資金のみで起業することが可能です。
そのため借入などせず素早く事業を立ち上げることができます。
しかし、参入のハードルが低い分、競合が多いということもしっかりと考えておく必要があります。
融資を受けやすいか
起業当初は、初期費用やランニングコストをできるだけ抑えて起業するのが理想です。
しかし、店舗を構えたり、在庫を抱える業種の場合となると、まとまった資金が必要になります。
その場合は、日本政策金融公庫や都道府県、市区町村が提供する融資のサポートの申請を検討することと良いでしょう。
特に、飲食店や整骨院、美容室など、資金の使い道が明確な業種は融資を受けやすいと言われていますが、もちろん、事業計画が納得できるものであることが大前提です。
これらのポイントを踏まえて起業におすすめの業種をご紹介します。
起業するのにおすすめの業種
教育系教室
教育系教室とは、英会話教室や進学塾のことを指します。
子どもにかける教育費は年々増加傾向にあり、子供向けの教室の重要性も高まりつつあります。
習い事にも様々な種類がありますが、一度入会したら継続することが多く、長期での収入面も見通しが立てやすいのも特徴です。
知育・言語系:英語、プログラミング
情操教育系:ピアノ、サッカー、ダンスなど
受験対策系:進学塾、予備校
執筆業・ライター
ライターはWebコンテンツや広告物などの文章を執筆する仕事です。
まずは1人で開業していきたいと考えている方におすすめです。
もちろん、Webライターのスキルは身につける必要がありますが、パソコンとインターネットがあればどこでも仕事をすることができます。
人を雇わずにまずは1人からはじめ、売上をあげてから拡大することができます。
飲食業
飲食業はおすすめの業種の一つです。
開業する際に難しい資格や許可が不要で、常にニーズがあることもおすすめの理由です。
初期投資の平均が1000万円程度と言われていますが、店舗の規模や取り扱う商材(焼肉、居酒屋、カフェ、アイスクリームなど)業態(イートイン、テイクアウト専門、デリバリーなど)により少額ではじめることもできます。
また、フランチャイズに加盟して開業するのも一つの選択肢です。
ここまで起業する際の業種の選び方とおすすめの業種をお伝えしてきましたが、初心者が起業するときに注意するべきこともお伝えします。
初心者が起業する時の注意点
消費者目線で考える
自分の好みや得意なことだけで事業を考えてしまいがちです。
飲食店で例えると、外観にこだわりを詰めすぎて、お客様が入りづらくなってしまっていることがよく起こっています。顧客の視点に立ち、しっかりと考える必要があります。
小さくはじめる
「 売れるだろうと思って大量に仕入れたが、廃棄になってしまった」ということはよくやってしまう失敗例です。
まずは、売れ行きを見ながら仕入れるなど、小さく始めることが重要です。
コストをかけすぎない
お金の使いすぎやバランスの悪い借入は起業で失敗する特徴でもあります。
飲食店であれば、内装に必要以上にお金をかけたり、ホームページにいきなり数百万円かけたり、必要と思える出費でも冷静に考えれば不要な出費の場合もあります。
まとめ
ここまで、これから起業をする人におすすめの業種や注意点なども解説してきました。
起業をするなら事業を長く継続し、安定した売り上げを上げていきたいと誰もが思います。
起業にも方法がいくつかあり、業種も多くあると何が自分に合っているのか迷うこともあるでしょう。
もし1人で進めることが難しければ、フランチャイズやコンサルティングを使用するのも一つの手です。
起業に向け、計画を立て準備をしっかりと進めていきましょう。